ヤス
提供:安岐郷誌
ヤスの先端には3〜4叉に別れた金属製の鉾先が取り付けられている。先には釣り針のようなカエシがあり、一度刺さると逃げられない構造となっている。柄の反対側には射出用のゴムバンドが取り付けられている。
- ゴムバンドを手首にかけて伸ばした状態で柄を握る。
- 魚を見付けたら先を魚に向け柄を離す。
- ゴムの力でヤスが射出され魚に刺さる。
川の流れの中で泳ぎながらヤスを撃つのは大変難しく、一般的には淵や石の隙間を水中めがねで覗きながら魚を捜し、狙いを定めて射出する。
間違って他人や自分の足に向けて撃たないよう十分な注意が必要である。また漁猟管理を行っている河川ではヤスによる漁を禁止しているところもある。子供でも小学校高学年以上向けの道具である。