小字 (阿木)

提供:安岐郷誌
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小字とは大字 (阿木、飯沼) に属しているより詳細な区画。

阿木には古くから続く定住家系と田畑が多く、そのために中津川市の他の地区に比べて多くの小字が残っている。右の地図は不動産登記などのために昭和50年代の法務局で使用されていた地図に基づくものである (阿木コミュニティセンター所蔵)。現在とは境界などに違いがあるかもしれないが多くの小字の位置を把握することができる。

これら以外にも口伝によってのみ伝えられている地名がある。小字なのか俗称なのか山の名前なのか屋号なのかはっきりしない物が多く、また消滅したもの、消滅寸前となっているものも少なくない。このページでは消滅や詳細不明の俗称地名についても後世に伝えるという目的で分かる限り載せている。

なお便宜上分団や区で分類しているが、本来それらの境界と小字の境界は異なっている。また地図は手書きでトレースしているため厳密に正確ではない (特に目印のない山林部では)。

目次

一分団

飯沼

飯沼上

千羽鳥屋(せんばどや), 中尾(なかお), 桟敷平(さじきだいら), 大野池田(おおのいけだ), 笹刈(ささがり), 新田(しんでん), 井戸洞(いどぼら), 大平(おおだいら), 葭原(よしはら), 五郎屋敷(ごろうやしき), 明ヶ田(みようがだ), 大日向(おおびよも), 小日向(こひよも), 広田(ひろた), 上樋角(かみといずみ), 下樋角(しもといずみ), 岩田(いわた), 矢筈(やはず), 山ノ田(やまのた), 智嫌(ちげん), 沼ノ田(ぬまのた), 六斗蒔(ろくとまき), 宮沢(みやざわ), 梨坪(なしつぼ), 脇田(わきだ), 鞍坪(くらつぼ), 大洞(おおぼら),

  • (つじ) ─ [地名] 沼ノ田、智嫌、明ヶ田の三叉路。

飯沼下

山ノ平(やまのたいら), 下沢(しもさわ), 上外戸(うえがいど), 峰田(みねた), 宮ノ根(みやのね), 松ヶ洞(まつがぼら), 向ハザバ(むかいはざば), 五反田(こたんだ), 桧ヶ根(ひのきね), 高根(たかね), 湯屋田(ゆやだ), 深沢(ふかさわ), 繰屋元(くりやもと), 三郎四(さぶろうし), 上ヶ平(うえがだいら), 馬加瀬(まがせ), 竹之下(たけのした), 市之坪(いちのつぼ), 山之神(やまのかみ), 八升蒔(はつしようまき), 外戸尻(がいどじり), 猿子塚(さるこづか), 竪坂(たてざか), 西山(にしやま),

  • 飯野(いいの) ─ [山?]
  • 藪下(やぶした) ─ [地名] 五反田坂下の三叉路付近。

二分団

第10区

大野・北側・牧野・中組

竜泉寺(りゅうせんじ), 小屋場(こやば), 血洗(ちあらい), 聖坊主(ひじりぼうず), 土岐ヶ峯(ときがみね), 政屋敷(まさやしき), 押柴ヶ峰(おしばがみね), 押柴(おしば), 右ヱ門平(うえもんだいら), 酢梨平(すなしだいら), 足ヶ洞(あしがぼら), 足ヶ口(あしがぐち), 井戸上(いどうえ), 池田(いけだ), 池田山(いけだやま), 井ノ口(いのぐち), 草刈場(くさかりば), 清休坊(せいきゆうぼう), 布袋野(ほていの), 深山口(みやまぐち), 桑ノ木田(くわのきた), 沼田原(ぬまのたわら), 大柳(おおやなぎ), 大柳原(おおやなぎわら), 椹木洞(さわらぎぼら), 松山(まつやま), 越沢口(こえざわぐち), 河畔(かわぐろ), 堀野(ほりの), 信濃柿(しなのがき), 宮ノ外(みやのそと), 河原(かわら), 石畑(いしばた), 狐ゴウロ(きつねごうろ), 宮ノ腰(みやのこし), 蔦ヶ洞(つたがぼら), 三ッ田(みつだ), 大野井ノ口(おおのいのくち), 大野ゴウロ(おおのごうろ), 大野萩原(おおのはぎわら), 大野前田(おおのまえだ), 大野木戸(おおのきど), 大野明戸(おおのあけど), 大野落(おおのおち), 大野宮ノ腰(おおのみやのこし), 大野宮ノ前(おおのみやのまえ), 槇野東平(まきのひがしびら), 御馬臥(おうまがけ), 槇平(まきだいら), 丸山(まるやま), 丸山上(まるやまかみ), 丸山下(まるやましも), 明戸(あけど), 牧野(まきの), 上牧野(かみまきの), 母衣ノ田(ほろのた),

不明: 大野前畑(おおのまえばた), 大野向田(おおのむかいだ),

第9区

清水・広岡

亀石(かめいし), 四重洞(よえぼら), 馬籠(ばろう), 木戸ヶ入(きどがいり), 古屋敷(ふるやしき), 伝太平(でんだびら), 休庵屋敷(きゆうあんやしき), 梨沢(なしざわ), 上清水(かみしみず), 下清水(しもしみず), 向清水(むかいしみず), 清水落(しみずおち), 下屋敷(しもやしき), 駕台(かごだ), 平屋敷(ひらやしき), 七ッ田(ななつた), 大岩畑(おおいわばたけ), ドウ木沢(どうぎざわ), 彦田(ひこた), 六地蔵(ろくじぞう), 八鍬田(やくわだ), 四ッ辻(よつつじ), 大岩(おおいわ), 石ノ田(いしのた), 山畔(やまぐろ), 与左田(よさだ), 広岡(ひろおか), 壺ヶ尻(つぼがじり), 中根(なかね), (おち), 押ノ沢(おしのさわ), 上高松(かみたかまつ), 長洞(ながぼら), 渡場(どば),

  • 越沢口(こえさわぐち) ─ [地名] 寺川が山から出る付近で水道施設の下あたりを示す。訛って「こえだいぐち」と呼ばれる。
  • 会社(かいしゃ) ─ [地名] 広岡三十三観音のすぐ下。昔、蚕種を扱う会社があったためこの名で呼ばれている。現在は泉農園の敷地となっている。

三分団

第8区

真原

一ノ沢(いちのさわ), 上川原(かみがわら), 向山(むかいやま), 水洞(みずぼら), 梨洞(なしぼら), 下川原(しもがわら), 大谷(おおや), 円田(えんだ), 井ノ下(いのした), 高木(たかぎ), 笠谷(かさや), 柏本(かしわもと), 三斗蒔(さんとまき), 砂田(すなだ), 欠畑(かけばた), 真原(さなわら), 高島(たかしま), 土戸(つちど), 岡刎(おかばね),

第7区

大根木・山ノ田

川入(かわいり), 大根木(おおねぎ), 下大根木(しもおおねぎ), 左大坊(さだいぼう), 北谷(きただに), 高松(たかまつ), ワク井(わくい), 真木(さなぎ), 林畔(はやしぐろ), 大グテ(おおぐて), 沼ノ田(ぬまのた), 上山ノ田(かみやまのた), 山ノ田(やまのた), 南青木(みなみあおき),

四分団

第6区

黒田・土田・両伝寺

沢山(さわのやま), 不動(ふどう), 日帰(ひがえり), 宇登洞(うとぼら), 井ノ口(いのぐち), 具手(ぐて), 黒田中(くろたなか), 川向(かわむかい), 両伝寺(りょうでんじ), 石田(いしだ), 北又(きたまた), 畑田(はただ), 洞田(ほらだ), 福平(ふくだいら), 笠松(かさまつ), アゼミゾ(あぜみぞ), 打杭(うちぐい), 塞神(さいのかみ), 松ヶ洞(まつがぼら), 田中(たなか), 土田(どた), 南外戸(みなみがいど), 加免割(かめわり), 羽根(はね), 沢外戸(さわがいど), 下羽根(しもばね), 長田(ながた), 月柿(つきがき),

第5区

久須田八屋砥

坂下(さかした), 久須田(くすだ), 助道(すけみち), 竹ノ下(たけのした), 堀田(ほった), 井ノ上(いのうえ), 熊ヶ洞(くまがぼら), 三反田(さんたんだ), 前田(まえだ), 牛鼻(うしはな), 岩倉(いわくら), 八屋砥(はちやど), 上阿曽田(かみあそだ), 下阿曽田(しもあそだ), 大平(おおだいら),

五分団

第4区

野田青野阿曽田

青野下(あおのしも), 青野上(あおのかみ), 北山(きたやま), 木実(きのみ), 阿曽田(あそだ), 中柴(なかしば), 宮ノ前(みやのまえ), 平岩(ひらいわ), 木ノ下(きのした), 稲木(いなぎ), 倉井本(くらいもと), 間ヶ瀬(まがせ), 竹ヶ洞(たけがぼら), 細野(ほその), 野田(のだ), 稗畑(ひえばた), 午房ヶ洞(ごぼうがぼら),

第3区

見沢

見沢(みざわ), 大門前(だいもんまえ), 細田(ほそだ), 稲神(いながみ),

宮田

  • 宮田(みやだ)-組名,
  • 天神平(てんじんびら),
  • 杉本(すぎもと)-班名として使用,
  • マンジ(まんじ)-小字として使用,
  • 柳ヶ洞(やながぼら),
  • 丁子ヶ平(ちょうじがだいら),
  • スハデン(すはでん),
  • 上田(うえだ)-班名として使用,
  • 南上田(みなみうえだ),
  • 井田(いでん),黒柿(くろがき),子ギ田(ねぎた),子造田(こずくりた)-ほ場整備に伴い廃止
  • 城狩(しろかり) ─ [地名?] 位置及び漢字不明[要調査]
  • サナホラ(さなほら) ─ [地名?] 位置及び漢字不明[要調査]
  • コマホラ(こまほら) ─ [地名?] 位置及び漢字不明[要調査]

六分団

第2区

野内藤上

ヒヤケ(ひやけ), 赤坂(あかさか), 奥洞(おくぼら), 深田(ふかだ), 池ノ田(いけのた), 上細田(かみほそだ), 野内(のうち), (ながれ), 針田(はりだ), 山下(やました), 西ヶ洞(にしがぼら), 一丁田(いっちょうだ), 寺島(てらじま), 小皿田(こざらた), 浮沼(うきぬま), 大洞(おおぼら), 神ノ木(かみのき), 松本(まつもと), 下畑(しもはた), 坪ヶ尻(つぼがじり), 兼ノ段(かねのだん), 根土坂(ねつちざか), 藤上(ふじあげ), 冷田(ひえだ), 加狭(かばさみ), 假治島(かじやしま), ギショ洞(ぎしょぼら), 五輪(ごりん), 大林(おおばやし),

  • 森越(もりごし) ─ [地名?] 神ノ木・小皿田・大洞の接する付近。藤上神社の森の先だからこの名が付いている。
  • 押沢(おしさわ) ─ [地名] 鬼坂を下った付近。
  • マセグチ(ませぐち) ─ [地名?] 詳細不明。
  • 溝沿(みぞぞい) ─ [地名?] 詳細不明。
  • 端田(はなた) ─ [地名?] 詳細不明。
  • 下外戸(しもがいと) ─ [地名?] 詳細不明。

第1区

寺領本庄橋場

鎌井(かまい), 本庄(ほんじょう), 橋場(はしば), モロヤ(もろや), 寺領(じりょう), 裏田(うらだ), 氏神(うじがみ), 丸山(まるやま), 前田(まえだ), 青木(あおき),

他・不明

不明: 大上(おおがうえ), 猿ヶ腰(さるがごし), 條ヶ坂(じょうがさか), 高嶋(たかしま), 竹ノ腰(たけのこし), 中島(なかしま), 前沢(まえさわ) (橋ヶ谷山の三角点に前沢とあるが詳細不明), 松葉田(まつばた), 向田(むかいだ)

  • 丸山(まるやま) ─ 阿木国有林全体。
  • 氷ヶ平(ひょうがだいら)布袋野橋付近。

参考

参考までに地名に使用される言葉の一般的な意味 (阿木での該当する小字がこれらに基づくという確証はない)。

  • ─ 入り口や手前の意味 (例:越沢の入り口→越沢口)。
  • ─ 後ろや最後、奥の意味 (例:飯沼最後の集落→外戸尻)。
  • ─ 周りや周囲の意味 (例:神社の周囲→宮ノ腰)。
  • ─ 奥深いの意味。山際に奥ばった川や田、山道などに付けられる。
  • (), () ─ 峰や山の意味 (例:峰の上→根の上)。
  • 外戸, ─ 集落の意味 (例:川沿いの集落→沢外戸)。垣内(かいと)参照。
  • (まき) ─ 古代から中世にかけて用いられた田畑の高表示方法 (太閤検地以後は(こく)が用いられる)。その田畑に蒔く籾の量で高を表している。5~6升蒔で約1反 (約990㎡)
  • , , ─ 古代から中世にかけて用いられた田畑の区画表示方法。109×109m (約1ヘクタール) で1坪。条里制参照。ただし大根木の左大坊は僧坊名に由来と言われている。
  • ゴウロ ─ 岩がゴロゴロした場所という意味。訛って五郎となる場合もある。
  • ハザバ ─ 1)稲干し場。ハザ場。2)山に挟まれた狭い場所。狭場。
  • グテ ─ 低くて水草などが生えているじめじめした土地。久手。湫。
  • 羽根, ─ 焼き物を作るための粘土の意味。(はね)
  • ─ 平らな土地というよりは開拓地、新開地という意味でつけられる事が多い。

外部リンク

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