遠山来由記/来由記序

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来由記序

來由記序

昔年院事二就テ乗政寺時來記出ヅ余校閲
之スルニ曁テ寖其成語ヲ考ヘテ為メニ冠
註シ且附録二巻ヲ撰シテ併テ三帙トシ以
置之其附録ノ中一條粗遠山ノ來由ヲ談ズ
ルニ至ル然レ共其語造ルニ漢ヲ以メ倭ナ
ラズ其椎ニメ無文者ハ尚言ノ詰屈ナルニ
病デ而モ覧ルコトヲ不好徒ニ韞匵コト數
年屬者適或ガ一閲シテ言テ曰ク此記頗遠
山ノ先蹤ヲ追尋スルニ足レリ然バ則チ譯
之和語ヲ以シ記之國字ヲ以セバ蒙ヲ引ニ
使ナラン乞フ改製セヨト余慮ル素此等ノ
事ニ於ケル全ク我ガ境界ニ非ル者聊好事
ニ似タリ雖モ既ニ附録ニ出ス處今却テ辞
スベキニモ非レバ彼ノ所言復爾リトシテ
遂ニ此一條ヲ抜萃シ書記シ冊シテ遠山來
由記ト題ス但是漢ヲ改テ和トシ眞字ヲ換
テ假名トス偶少キ具畧有ルモ其事實ニ於
ル彼此全差異無キ耳呼余ガ資譾劣其記杜
撰説多ハ摸象タル歟而モ惟ダ其事ノ實タ
ル或ハ千百二十一ヲ存セバ復足レリト為
ン㠯夫諸家ノ譜諜異説紛紜タリ況ヤ遠山
ノ家系中古中斷シテ紊諸者ニ於ヲヤ輒ク
ク甄辨シ難キ耳因テ其徃徃ニ髣髴ノ説在
ル事有ルヲ採テ蒐集シテ以擧之者或ハ後
檢ノ一助タラン乎予ガ素志如此夫レ察セ

寛延元年戊辰穐九月
霧城 松阜 乗政寺主僧某隆峯識

来由記所拠書目

○來由記所據書目

東鑑 承久記 源平盛衰記 太平記同傳
甲陽軍鑑 同末鈔 信長記 三河後風土
記 本朝三国誌  金山記全集 難波軍記
關原合戰誌記 小幡勘兵記 池田輝政記
城内八幡棟札 大井武並棟札 景友景前法名記
遠山庶族系譜 苗木傳説譜系 傳聞書雑
記 大給家譜系 丹羽家譜

霧城霊異弁

一色石室ノ記

瀧不動堂再建記

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古文書の翻訳: このページは遠山来由記を現代語に翻訳したものです。より正確な表現を知るためには原文を参照してください。文中の(小さな薄い文字)は訳註を表しています。

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