阿気明神

提供:安岐郷誌
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阿気明神(あきみょうじん) (または安氣明神) は美濃国神名帳 (938-956年/天慶-天徳/平安) に記されている中世の神社。いわゆる帳内社である。恵奈郡従四位上に列せられており郡内の帳内社では最も高い格が叙せられている。

阿気明神は美濃国神名帳より少し早い延喜式 (905-927年/平安) には載せられていないため式内社ではない。これは、延喜式より後に叙せられたか、当時は神社というより寺や修行の場という気が強かったか、あるいは政治的理由 (反朝廷派勢力だったなど) により意図的に載せなかったなどが考えられる (熊野那智大社や金比羅宮など、大社でも延喜式には載っていない神社もある)。

比定地

阿気明神は当時安岐郷の中心地であった阿木地域に存在したと比定されているが正確な場所は分かっていない。

血洗神社
惠那神社誌では血洗神社が安氣明神であると推測している。周辺地域に広まっている胞衣伝説や、小祠ながらに阿木の村社となっていること、主祭神が天照大神であることなどからも候補としては有力と考えられる。
大野八幡神社
大野八幡神社は阿木地域の中で一番古い神社とも言われており、恵那郡誌では大野八幡神社が阿気明神であると推測している。ただし惠那神社誌では元は恵那神社の遥拝所(ようはいじょ)だったとしている。
見沢八幡神社
濃飛兩國通史恵那郡誌では見沢の八幡神社だろうかと推測している。ただし見沢の八幡神社は阿木城の鎮守として岩村八幡神社から勧請された神社と言われている。

文献

恵那郡誌では章によって筆者が違うためか大野八幡神社と見沢八幡神社を挙げている。

第十章 郡内の諸郷

美濃國神名帳に從四位下阿氣明神があり、當郷の鎮守である。今舊大野の本區廣岡の八幡社の地が是である。

第十二章 神社佛教

從四位上阿氣明神 阿木村大字阿木字大門前郷社八幡神社か。

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