馬頭観世音菩薩

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馬頭観音

馬頭観世音菩薩(ばとうかんぜおんぼさつ)は阿木の路傍で最もよく見掛ける観音石像。観音様の一変化で頭の上に馬の顔を乗せている。本来は不動明王のような恐ろしい顔をした厄災除けの神であるが、路傍に建てられているものの多くは馬の無病息災や道中の安全祈願、また道ばたで力尽きた馬の供養など動物供養や交通安全を意図して祀られたものである。

馬頭観音像は頭の上に乗ったチョンマゲのような馬の頭で区別する事ができる。また石像だけでなく「馬頭観世音」という文字のみを掘った石碑もよく見掛ける。近世では道ばたで馬が力尽きた場所に立てていたと伝えられている。

写真集

四方山話

  • 馬頭観音は中馬街道に多く祀られていることから、街道に通じる阿木でも広まったと思われる。古くは農林業だけではなく中馬街道や中山道での運搬業をやる人も居たということであろう。
  • 室町時代に建立された龍泉寺の本尊が馬頭観音菩薩であったことも阿木で馬頭観音が広まった理由の一つだろう。江戸時代には仲春に馬を連れて龍泉寺の観音堂へお参りしている。

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