助郷

提供:安岐郷誌
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助郷(すけごう)とは宿場町で伝令や荷運び、街道整備や役人の使い事などを行う夫役。阿木村は落合中津川宿、飯沼村は大井宿にそれぞれ助郷が割り当てられていた[1]

落合・中津川宿
尾張藩領四ヶ村 (駒場、手金野、千旦林、茄子川)、苗木藩領八ヶ村 (日比野、上地、瀬戸、坂下、上野、下野、福岡、高山)、岩村藩領一ヶ村 (阿木)
大井宿
東野村、正家村、中野村、永田村、毛呂窪村、姫栗村、河合村、飯沼村、飯羽間村、富田村、馬場山田村、山田村、久保原村、手向村、蛭川村

角川日本地名大辞典[2]の阿木の項には以下のように書かれている。

中山道中津川・落合両宿の助郷村。宝暦8年当村の百姓が村役人に対し助郷の賃銭をはじめとする5項目の改善を要求、代官所に提訴され7人が入牢の処分となる。

中津宿へは現在の国道363号を川上から抜けていたのだろう。この時代の助郷は完全な労役ではなく一応賃金ももらえた事が窺える。また同書には飯沼村は大井宿の助郷だったが維新後の組み替えで中津宿になったと書かれている。

阿木でこの騒動が起きた 8 年後、1764年 (明和元年/江戸中期) に中山道の信州国から武蔵国、上野国 (群馬) までの広範囲で伝馬騒動という助郷の一揆が発生している。

  1. ^ 日本歴史地名大系第二一巻 岐阜の地名, 所三男, 1993年(平成5年), 平凡社, ISBN 978-4582490213
  2. ^ 角川日本地名大辞典 21 岐阜県, 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三, 1980年(昭和55年), 株式会社角川書店, ISBN 978-4040012100

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