実利行者の塚
提供:安岐郷誌
実利行者は 1843年 (天保14年/江戸後期) に坂下に生まれた修験道の行者。全国の修験者に名を馳せ、1872年 (明治5年) に明治政府から修験禁止令が出された後も政府の追撃を逃れて活動を続行した。1884年 (明治17年)、即身仏となるべくに那智の滝から飛び降りた。入水後の姿も座禅を組んだままだったと言われている。入水後のしばらくは那智の滝より実利行者の墓に参る人が押しかけたという。
政府の目を恐れてか実利行者の塚はあまり存在せず、那智の滝と出生地の坂下、恵那山落合ルートを開いたと伝わる落合、そして大野のここくらいしかないという。森の中にひっそり祀られているのも役人の目から隠すためだったのかもしれない。
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09/06/15 実利行者と役行者。
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09/06/15 台座に信者の名前が彫られている。
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09/06/15 明治十七甲申年三月廿八日。旧暦の実利行者入水日。
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09/06/15 杉林の中に祀られている。