恵那山
提供:安岐郷誌
山陵 | |
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180px 恵那山 | |
位置 | N35:26:36.31, E137:35:49.20 |
標高 | 2,191m |
- 恵那の由来になったとも言われる胞衣伝説から胞衣山
- 船をひっくり返した形に見えることから
船覆山 -
恵那ヶ嶽 の変化系である横長岳 - 長野県側の呼び名である野熊山
などが見られる。
目次 |
沿革
奈良時代に役小角が開山したとも伝わり、江戸時代から昭和前半にかけて修験道である恵那講 (恵那大権現) の信仰登山の山として栄えていた。
下広岡の四ツ辻の燈籠場の燈籠は
1902年 (明治35年)に日本国有鉄道中津駅が開業したことによって恵那講ブームが起きた。
1903年 (明治36年)に W.ウェストンが登山し「日本アルプスの登山と探検」に紹介している。島崎藤村の「夜明け前」の舞台でもある。
1974年 (昭和49年) 山腹に中央自動車道の恵那山トンネルが完成。
山頂には神明社、南東500mに一等三角点と恵那神社奥宮がある。 山頂には伊弉諾尊・伊弉冉尊を祀った恵那神社本社など 7 社があり
山名は天照大神の胞衣伝説に由来すると言われている。
自然
山体の大部分が花崗岩だが山頂付近に石英斑岩と古生層の砂岩が分布する。年間降水量が多く崩落地が多い。
暖帯・温帯の境界にあたるため植物の種類は極めて多い。本州中部の亜高山帯林の西限でもあり、コメツガ、シラベ、アオモリトドマツなどが見られる。山頂一帯は
登山
登山路は岐阜県側に黒井沢より、長野県側に阿智村よりのものがあり、山小屋は山頂と神坂峠、富士見台にある。
参照
参考文献
- コンサイス日本山名辞典, 徳久球雄, 1979年(昭和54年), 株式会社三省堂
- 三省堂日本山名事典, 徳久球雄・石田光造・竹内正, 2004年(平成16年), 株式会社三省堂