阿気明神 (または安氣明神) は美濃国神名帳 (938-956年/天慶-天徳/平安) に記されている中世の神名 (いわゆる帳内社)。恵奈郡従四位上に列せられており郡内の帳内社では最も格が高い。
阿気明神は当時安岐郷の中心地であった阿木地域に存在したと比定されているが正確な場所は分かっていない。
- 血洗神社説
- 惠那神社誌では血洗神社が安氣明神であると推測している。周辺地域に広まっている胞衣伝説や、小祠ながらに阿木の村社となっていること、主祭神が天照大神であることなどからも候補としては最も有力と考えられる。
- 大野八幡神社説
- 阿木地区の中で最も古い神社とも言われており、恵那郡誌では大野八幡神社が阿気明神であると推測している。ただし惠那神社誌では恵那神社の遥拝所だったとしている。
- 見沢八幡神社説
- 濃飛兩國通史では見沢の八幡神社だろうかと推測している。ただし一般には阿木城の鎮守として岩村八幡神社から勧請された神社と言われている。