雷石

提供:安岐郷誌
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雷石(かみなりいし)ダム湖に沈んだ青野地区にあった石。

伝説

昔々、まだ青野が青野村と言っていた頃の話。

青野村は小さな部落だったが、山には雲までとどくようなとても良い大木がたくさんあったそうな。それが夏になると度々雷 (夕立) が来ては山を荒らし田畑を流していったので、村の人が何か良い考えはないかと話し合ったそうです。その頃とても剛力の人がいて今度来て暴れたら捕まえてやるといっていたそうです。

ある夏の日、真っ黒な雨雲と共に物凄い光と音と共にやってきたので、いざこの時と勇み立ち、力一杯雷を取り押さえ「いつもいつも悪いことばかりして帰るので、今度は空に返す事はできない」というと「もう二度とこんな悪いことはしないから許してくれ」と、大きな恐ろしい雷が大粒の涙を流し頼むので「それでは何か証拠を残して行くなれば許す」というと「自分は何も着ていないので仕方がない、それでは私の手の跡を証拠に」と、大きな石に大きな手の跡を深々と残して空高く登っていったそうです。

この事があってから青野村には雷が光っても音が鳴っても落ちることはなかったという。

この雷石は青野上の田にあったが今では阿木川ダムに沈んでいる。

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