飛鳥池の木簡

ファイル:Wooden tablets of Asukaike.png

飛鳥池の木簡

飛鳥池の木簡は 1997年 (平成9年) に奈良県明日香村の飛鳥池遺跡から出土した木簡。恵奈(えな)という名が確認できる最も古い遺物である。

丁丑年(ていちゅうねん)十二月三野国(みののくに)刀支評(ときのこおり)次米(すきのこめ)

恵奈五十造(えなのさとのみやつこ) 阿利麻(ありま)
春人服部枚布五斗俵

丁丑年とは 677年 (白鳳6年/飛鳥) で大海人皇子が壬申の乱に勝利して天武天皇として即位した 5 年後である。美濃国土岐郡恵奈郷の里長であるありま(阿利麻)が天武天皇に献上した次米 (新嘗祭に使用する米) に付けられていた荷札と考えられている。なお内容から元々恵奈とは土岐郡に属してた郷の一つであったことがうかがえる。

この木簡と共に出土した別の木簡には「天皇」という字が認められ、天皇という言葉が確認できる最も古い遺物としてニュースになった。

参照

• 恵奈郡
• 安岐郷

外部リンク

• 明日香の遺跡飛鳥池資料集