飛鳥池の木簡

提供:安岐郷誌
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飛鳥池の木簡は 1997年 (平成9年) に奈良県明日香村の飛鳥池遺跡から出土した木簡。恵奈(えな)という名が確認できる最も古い遺物である。

表:

丁丑(ていちゅう)年十二月三野国(みののくに)刀支評(ときのこおり)次米(すきのこめ)

677年 (白鳳6年/飛鳥)12月 美濃国土岐郡 次米 (新嘗祭に使用する米)

裏:

恵奈(えなの)五十(さとの)(みやつこ)阿利麻(ありま)
舂人服部枚布(はとりひらふ)五斗俵

恵奈の里長 阿利麻
舂人 (米を()いた人) 服部枚布 五斗俵

上記の書より、東濃地方から新嘗祭のために納めた米に付けられていた木簡と考えられる。

677年 (白鳳6年/飛鳥)大海人皇子壬申の乱に勝利し天武天皇として即位した 5 年後。「日本書紀」においても天武天皇6年11月己卯 (21日) 条に新嘗祭と記されている。この木簡と共に出土した別の木簡には「天皇」という字が記されており、天皇という言葉が確認できる最も古い遺物としてニュースになった。

なお、この頃の恵奈が土岐郡に属する一郷であったのか、土岐郡で獲れた次米を恵奈郡の阿利麻が運んだのかは不明。

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