軍需工場

太平洋戦争末期、阿木地区に名古屋造兵廠を疎開させるために、野田と久須田に地下トンネルが掘られている。 現在でも野田に掘られたトンネルの一部は道路トンネルとして供用されている。 また、戦後しばらくの間は地下で温度変化が少ないことを利用し、蚕の蚕紙（卵を産み付けさせた紙）の保管庫や冬期間の芋などの保管庫として利用されたという。目立つ入り口は危険防止のためふさがれているが、トンネル以外にも開口部が残されている。落盤などの畏れがあるので、入ることはおすすめしない。

軍需工場で使われる予定であった機械は公会堂に保管されていたらしいが、終戦時に処分され現阿木高のグラウンドに埋められたらしい。戦後に、宝探しを当て込んだものが、掘り返して探したがめぼしい物は見つからなかったと言われているが、真実は明らかでなく、伝聞の域を出ない。