切石 (牧野)
提供:安岐郷誌
(版間での差分)
2009年8月21日 (金) 14:30時点における版
これは昔、野内の組の衆が石燈籠の笠か何かを作るために山から切り出した石をここまで運んだが、あまりの大変さに諦めてここにうち捨てたものである。牧野から鬼坂を下ろす予定だったのだろうが、このような大きな石を鬼坂で下ろすのは困難を極めるであろう。それ以来、特に移動する必要性もなかったのでここにそのまま置いてあるという。
笠石は田んぼか畑だった場所に置かれたように見受けられる。牧野が本格的に開墾され始めたのは昭和の初期頃からであるから笠石もそれほど古い話ではないだろう。熊野神社の石燈籠を作ろうとしたのか、それとも秋葉道の燈籠を建てようとしたのか、またどこから切り出して運んだものなのかは今となっては分からない。
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2009/08 草むらから顔を出す笠石。目印は桑の木。
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2009/08 かなり大きな花崗岩の石。