イナゴ
提供:安岐郷誌
(版間での差分)
(→イナゴ袋) |
|||
25行: | 25行: | ||
[[Category:動物|いなこ]] | [[Category:動物|いなこ]] | ||
− | [[Category: | + | [[Category:農林漁業|いなこ]] |
[[Category:食べ物|いなこ]] | [[Category:食べ物|いなこ]] | ||
[[Category:秋|いなこ]] | [[Category:秋|いなこ]] |
2009年8月24日 (月) 18:13時点における版
イナゴは阿木に生息するバッタの一種。稲に付くため稲子と呼ばれている。農作物を食い荒らす害虫と見なされている。
調理方法
イナゴはへぼと同様に内陸地における貴重なタンパク源として食用とされてきた。現在でも田舎の珍味として珍重されている。阿木周辺地域での主な食べ方は甘露煮・佃煮であり、それ以外の調理方法で見ることはほとんどない。
捕らえたイナゴはそのまま丸1〜2日放置して糞だしを行い、熱湯をかけて息の根を止めて水で洗う。鍋に入れ、醤油と砂糖で味付けして煮詰めればイナゴの佃煮の完成である。
- 水で洗うついでに羽根や足を取っておくと食感が良くなる。
- 家によっては煮始める前に軽く炒るなどのやり方もある。
取れたてのイナゴはほのかに畳のようなイネ系の香りがあり、味や食感は小エビに似ている。歯茎に後ろ足が刺さるので注意が必要である。
イナゴ袋
イナゴ袋は捕らえたイナゴを入れるために考案された袋。布袋の口に直径3cm、長さ6cm程度の竹を縛ったものである。中からイナゴが飛び出さず、また蒸れて死んでしまわない構造になっている。アクリルパイプと小物用の洗濯ネットでも代用が可能である。
片手の親指で竹の口を押さえながらもう片手でひたすらイナゴを捕らえ入れて行く。イナゴ袋に入れたまま栓をして糞だしを行い、そのまま熱湯をかけて息の根を止めても良い。