化石 (阿木)

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(遠山塁層)
(遠山塁層)
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2009年6月19日 (金) 02:37時点における版

白亜紀の大規模な火山活動のため阿木やその周辺地域には三葉虫や恐竜のような古生代以前の生物の痕跡は残っていない。代わりに新第三紀中新世瑞浪層群からゾウや鹿などの大型ほ乳類のいた時代の化石が非常に多く出土している。

瑞浪層群が分布するのは八屋砥、野田、久須田、両伝寺、藤上などの泥岩・砂岩 (いわゆるサバ) が出土する場所である。阿木の化石は地表が川などに削られてサバが露頭しているような場所で見付かる。

阿木塁層

阿木塁層に含まれている化石は主に落葉広葉樹の木の葉や木っ端、特に阿木塁層の最下層からは淡水湖ができた時に湖の底に沈んだと思われる樹木が亜炭となって出土する。これらの化石から淡水湖のあった時代は比較的温暖で落葉広葉樹に囲まれていたと考えられる。

阿木類層亜炭.png 亜炭 (Lignite): 地中に埋もれた木々が十分に炭化されず、石炭となりきれなかったもの。焦げた木っ端のような亜炭が阿木塁層の下層でよく見られる。
阿木類層メタセコイヤ.png メタセコイヤ (Metasequoia Glyptostroboides): スギ科の落葉針葉樹。羽根状に伸びた葉が特徴的。針葉樹の化石はぼぼメタセコイヤ。
阿木類層ハルニレ.png ハルニレ (Ulms japonica): ニレ科の落葉広葉樹。
カエデ, ウリノキ, アベマキ, フウ, バルチアなど

遠山塁層

遠山塁層からは海と繋がったことで貝類の化石が多く出土する。堆積の初期は遠浅の浜だったと思われる砂岩層からオキシジミやビカリアなどの汽水性の貝が、また泥岩となり完全に海底になってしまう頃にはソデガイなどが出土する (ただ瑞浪から出土するものと比べるとあまり質は良くないようである)。八屋砥で見付かったムラサキインコ (二枚貝) の化石には阿木の名前を取って Septifer Agiensis という学名が付けられている。

遠山塁層オキシジミ.png オキシジミ (Cyclina): アサリに似た二枚貝。アサリよりも蝶番付近に厚みがある。汽水域や遠浅の砂浜に生息。久保原砂岩層の中から 1〜5cm 程度のものが見付かる。
遠山塁層ビカリア.png ビカリア (Vicarya): キリのような形の巻き貝。汽水域に生息。久保原砂岩層の中からたまに 1mm 程度のものが見付かる。
遠山塁層ソデガイ.png ゲンロクソデガイ (Saccella): 左右非対称の二枚貝。牧シルト岩層の中からたまに 1mm 程度のものが見付かる。
シラトリガイ, ツキガイモドキ, スミゾメソデガイ, シワロウバイ, サザナミソデガイなど。

その他、生物以外の遺物。

ノジュール01.png ノジュール (Nodule): 泥岩や砂岩に埋もれた丸くて固い泥岩のような石。正体は砂や木クズ、貝などを核として周囲の石灰分が球状に濃縮・凝固したもの。従って中を割ると高確率で何かが入っている。久須田の川などからピンポン球からソフトボール大のノジュールが見付かる。ちなみに「団塊」はノジュールが語源。
凝灰石01.png 凝灰性泥岩 (Tuff):生物ではないが泥岩や砂岩に見られる白い斑点は火山灰の化石。つまりこの層が堆積した時代に周辺地域で活発な火山活動があったことを示している。

泥岩が堆積するのは比較的深めの海底であるため生息していた貝類が少なく、居ても数ミリ程度であったり死んで流された二枚貝の片方の殻だけという場合が多い。

瑞浪層群が形成された時代に陸であったと思われる広岡や大根木付近は、後に山から流出した土砂に埋もれているため調べることができない。ただし、これらの地底のどこかには埋没林と呼ばれる古代の立ち木群が残されている可能性が高いと考えている。田んぼの構造改善などで古代の巨木が掘り起こされたというような話はないのだろうか。

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