小字 (阿木)
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− | + | '''[[w:小字|小字]]'''とは大字 (阿木、飯沼) に属しているより詳細な区画。阿木には古くから続く田畑と定住家系が多く、そのために市内の他の地区に比べて多くの小字が残っている。実際に日常で使用される小字は家の近所程度だけだが、小字の多くは工事や不動産取引のためにまだ法務局が使用している (地図参照)。 | |
− | + | しかし口伝によってのみ伝えられているものは既に小字なのか俗称地名なのか山の名前なのか屋号なのかはっきりしない物が多く消滅寸前となっている。 | |
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+ | なお小字を跨いで境界が設定されている部分もあるため分団や区の分類は参考としてである。また地図は地形をなぞりながらフリーハンドで描いたものであるため厳密に正確ではない。 | ||
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− | * {{ruby|[[辻 (飯沼)|辻]]|つじ}} ─ 沼ノ田、智嫌、明ヶ田の三叉路。 | + | * {{ruby|[[辻 (飯沼)|辻]]|つじ}} ─ [地名] 沼ノ田、智嫌、明ヶ田の三叉路。 |
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− | * {{ruby|飯野|いいの}} ─ ? | + | * {{ruby|飯野|いいの}} ─ [山?] |
− | * {{ruby|藪下|やぶした}} ─ 五反田坂下の三叉路付近。 | + | * {{ruby|藪下|やぶした}} ─ [地名] 五反田坂下の三叉路付近。 |
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− | {{ruby|井田|いでん}} | + | {{ruby|井田|いでん}}, |
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{{ruby|子造田|こずくりた}}, | {{ruby|子造田|こずくりた}}, | ||
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− | {{ruby|丁子ヶ平|ちょうじがだいら}} | + | {{ruby|丁子ヶ平|ちょうじがだいら}}, |
{{ruby|スハデン|すはでん}}, | {{ruby|スハデン|すはでん}}, | ||
− | {{ruby|上田|うえだ}} | + | {{ruby|上田|うえだ}}, |
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− | {{ruby|見沢|みざわ}} | + | {{ruby|見沢|みざわ}}, |
− | {{ruby|大門前|だいもんまえ}} | + | {{ruby|大門前|だいもんまえ}}, |
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+ | * {{ruby|城狩|しろかり}} ─ [地名?] 位置及び漢字不明{{要調査}}。 | ||
+ | * {{ruby|サナホラ|さなほら}} ─ [地名?] 位置及び漢字不明{{要調査}}。 | ||
+ | * {{ruby|コマホラ|こまほら}} ─ [地名?] 位置及び漢字不明{{要調査}}。 | ||
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{{ruby|五輪|ごりん}}, | {{ruby|五輪|ごりん}}, | ||
{{ruby|大林|おおばやし}}, | {{ruby|大林|おおばやし}}, | ||
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+ | * {{ruby|森越|もりごし}} ─ [地名?] 神ノ木・小皿田・大洞の接する付近。藤上神社の森の先だからこの名が付いている。 | ||
+ | * {{ruby|マセグチ|ませぐち}} ─ [地名?] 詳細不明。 | ||
+ | * {{ruby|溝沿|みぞぞい}} ─ [地名?] 詳細不明。 | ||
+ | * {{ruby|端田|はなた}} ─ [地名?] 詳細不明。 | ||
+ | * {{ruby|下外戸|しもがいと}} ─ [地名?] 詳細不明。 | ||
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== 参考 == | == 参考 == | ||
− | + | 参考に地名によく使用される言葉の一般的な意味 (阿木での該当する小字がこれらに基づくという確証はない)。 | |
− | * '''口''' ─ | + | * '''口''' ─ 入り口や手前の意味。 |
− | * '''尻''' ─ | + | * '''尻''' ─ 後ろや最後、奥の意味 (例:飯沼最後の集落→''外戸尻'')。 |
− | * '''腰''' ─ | + | * '''腰''' ─ 周りや周囲の意味 (例:神社の周囲→''宮ノ越'')。 |
− | * '''洞''' ─ | + | * '''洞''' ─ 奥深いの意味。このため山際に多い。 |
− | * '''{{ruby|根|ね}}''', '''{{ruby|實|み}}''' ─ | + | * '''{{ruby|根|ね}}''', '''{{ruby|實|み}}''' ─ 峰や山の意味 (例:峰の上→''根の上'')。 |
− | * '''蒔''' ─ | + | * '''蒔''' ─ 中世に用いられた田畑の高表示方法 (太閤検地以後は{{ruby|石|こく}}が用いられる)。その田畑に蒔く籾の量で高を表す。5~6升蒔で約1反 {{note|(約990㎡)}}。古くから続く田畑の地名である。 |
− | * '''外戸''', '''落''' ─ {{ruby|[http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%9E%A3%E5%86%85/ 垣内]|かいと}} | + | * '''外戸''', '''落''' ─ {{ruby|[http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%9E%A3%E5%86%85/ 垣内]|かいと}}。集落という意味 (例:川沿いの集落→''沢外戸'')。 |
− | * '''ゴウロ''' ─ | + | * '''ゴウロ''' ─ 岩がゴロゴロした場所という意味。訛って五郎となる場合もある。 |
* '''ハザバ''' ─ 1)稲干し場。[[ハザ]]場。2)山に挟まれた狭い場所。狭場。 | * '''ハザバ''' ─ 1)稲干し場。[[ハザ]]場。2)山に挟まれた狭い場所。狭場。 | ||
== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
* [http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/wiki/%E4%B8%AD%E6%B4%A5%E5%B7%9D%E5%B8%82%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%90%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E9.98.BF.E6.9C.A8.E5.9C.B0.E5.8C.BA 中津川市の地名一覧] | * [http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/wiki/%E4%B8%AD%E6%B4%A5%E5%B7%9D%E5%B8%82%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%90%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E9.98.BF.E6.9C.A8.E5.9C.B0.E5.8C.BA 中津川市の地名一覧] |
2009年7月7日 (火) 00:13時点における版
小字とは大字 (阿木、飯沼) に属しているより詳細な区画。阿木には古くから続く田畑と定住家系が多く、そのために市内の他の地区に比べて多くの小字が残っている。実際に日常で使用される小字は家の近所程度だけだが、小字の多くは工事や不動産取引のためにまだ法務局が使用している (地図参照)。
しかし口伝によってのみ伝えられているものは既に小字なのか俗称地名なのか山の名前なのか屋号なのかはっきりしない物が多く消滅寸前となっている。
なお小字を跨いで境界が設定されている部分もあるため分団や区の分類は参考としてである。また地図は地形をなぞりながらフリーハンドで描いたものであるため厳密に正確ではない。
目次 |
一分団
飯沼上
-
辻 ─ [地名] 沼ノ田、智嫌、明ヶ田の三叉路。
飯沼下
-
飯野 ─ [山?] -
藪下 ─ [地名] 五反田坂下の三叉路付近。
二分団
第10区
大野・北側・牧野・中組
不明:
第9区
清水・広岡
三分団
第8区
真原
第7区
大根木・山ノ田
四分団
第6区
黒田・土田・両伝寺
第5区
久須田・八屋砥
五分団
第4区
野田・青野
第3区
見沢・宮田
六分団
第2区
野内・藤上
-
森越 ─ [地名?] 神ノ木・小皿田・大洞の接する付近。藤上神社の森の先だからこの名が付いている。 -
マセグチ ─ [地名?] 詳細不明。 -
溝沿 ─ [地名?] 詳細不明。 -
端田 ─ [地名?] 詳細不明。 -
下外戸 ─ [地名?] 詳細不明。
第1区
寺領・本庄
不明
参考
参考に地名によく使用される言葉の一般的な意味 (阿木での該当する小字がこれらに基づくという確証はない)。
- 口 ─ 入り口や手前の意味。
- 尻 ─ 後ろや最後、奥の意味 (例:飯沼最後の集落→外戸尻)。
- 腰 ─ 周りや周囲の意味 (例:神社の周囲→宮ノ越)。
- 洞 ─ 奥深いの意味。このため山際に多い。
-
根 ,實 ─ 峰や山の意味 (例:峰の上→根の上)。 - 蒔 ─ 中世に用いられた田畑の高表示方法 (太閤検地以後は
石 が用いられる)。その田畑に蒔く籾の量で高を表す。5~6升蒔で約1反 (約990㎡)。古くから続く田畑の地名である。 - 外戸, 落 ─
垣内 。集落という意味 (例:川沿いの集落→沢外戸)。 - ゴウロ ─ 岩がゴロゴロした場所という意味。訛って五郎となる場合もある。
- ハザバ ─ 1)稲干し場。ハザ場。2)山に挟まれた狭い場所。狭場。