神明神社 (飯沼)

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{{ruby|'''神明神社'''|しんめいじんじゃ}}は飯沼[[宮ノ根]]にある神社で旧飯沼村の村社。飯沼神社または子安神社と呼ばれることもある。創建は定かでないが、[[八幡神社 (見沢)|見沢八幡神社]]や[[八幡神社 (大野)|大野八幡神社]]よりも早く、阿木・飯沼の中ではもっとも早く祀られた神社とも伝わっている。
  
毎年4月18日はおこやっさんの大祭。もち投げを行い、舞台を組んで踊りや奉納している。
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== 境内 ==
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File:iinuma shinmeijinja01.jpg|09/06/15 神明神社の長い階段。
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File:iinuma shinmeijinja02.jpg|09/06/15 遠景。
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File:神明神社02.jpg|09/02/21 詰め所前の参道から。
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File:神明神社01.jpg|09/02/21 神明神社。
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File:神明神社03.jpg|09/02/21 神明神社。
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毎月18日に禅林寺のおっさんが祀っている。
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== 夫婦杉 ==
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鳥居の上に立っている夫婦杉は市指定天然記念物である。
  
== 風景 ==
 
 
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File:神明神社02.jpg|<map title="神明神社" lon="137.464097" lat="35.414731"/>09/02/21 神明神社。
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File:神明神社01.jpg|<map title="神明神社" lon="137.464097" lat="35.414731"/>09/02/21 神明神社。
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File:神明神社 大杉02.jpg|夫婦杉
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File:神明神社04.jpg|<map title="神明神社" lon="137.464097" lat="35.414731"/>09/02/21 神明神社。
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== 石鳥居石燈籠 ==
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鳥居後ろの石段右に立っている石碑。現在の石鳥居と石燈籠の寄付者一覧であろう。{{年号|1924}} 12月に建てられたものである。
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8 月 16 日に花火を上げてこの神を祭る。おそらく戦国から続いている風習だろう。
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大神廟とは天照大神の神社、つまり神明神社の事である。[[天照大神の胞衣伝説]]については別ページに記述した通り。現在でも打ち上げ花火ほどではないが、夏になると小さな花火を上げているとのことである。
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== 角川日本地名大辞典 ==
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角川日本地名大辞典<ref name="角川日本地名大辞典"><strong>角川日本地名大辞典 21 岐阜県</strong>, <i>「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三</i>, 1980年(昭和55年), 株式会社角川書店, ISBN 978-4040012100</ref>によれば
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1656年 {{note|(明暦2年/江戸初期)}} の再興で白山・熊野権現を合祀し、祭礼には花火を奉納、1813年 (文化10年/江戸後期) から繰り人形、
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{{note|(文政10年/江戸後期)}} から再び花火を奉納とある。
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== 参照 ==
 
== 参照 ==
 
* [[宮ノ根]]
 
* [[宮ノ根]]
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* [[子安寺]]
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* [[血洗神社]]
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[[Category:一分団|しんめいしんしや いいぬま]]
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[[Category:神社仏閣|しんめいしんしや いいぬま]]
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[[Category:文化財|しんめいしんしや いいぬま]]

2010年8月24日 (火) 22:37時点における最新版

神社仏閣
神明神社
神明神社
所在地岐阜県中津川市飯沼字宮ノ根1363
位置[MAP]N35:24:54.37/E137:27:52.65 (標高500m)
祭神天照大神(アマテラスオオミカミ)
文化財市指定天然記念物 (夫婦杉)

神明神社(しんめいじんじゃ)は飯沼宮ノ根にある神社で旧飯沼村の村社。飯沼神社または子安神社と呼ばれることもある。創建は定かでないが、見沢八幡神社大野八幡神社よりも早く、阿木・飯沼の中ではもっとも早く祀られた神社とも伝わっている。

目次

[編集] 境内

[編集] 夫婦杉

鳥居の上に立っている夫婦杉は市指定天然記念物である。

[編集] 石鳥居石燈籠

鳥居後ろの石段右に立っている石碑。現在の石鳥居と石燈籠の寄付者一覧であろう。1924年 (大正13年) 12月に建てられたものである。

石鳥居石燈籠

北海道?住寄附???
渡部清三郎 同新平 伊藤金三郎 同七治 同滎一 同準一 同宮吉 小野きね 佐藤?? 同宮吉 同金治 鈴木哉蔵 國見勝蔵 宮地?茂 西尾??? 安田??

大正十三年十一月建之
神明神社 石鳥居石碑01.jpg
資料撮影 09/02/21 [1]

[編集] 文献散策

[編集] 巖邑府誌

巖邑府誌飯妻には以下のように書かれている。

村内の鬱蒼とした森の中に大神廟がある。言い伝えによれば大昔に日の神が恵那岳に降り立ち、胞衣を納めたことから胞山という名が付いたと云われている (国が胞衣(えな)を恵那とした)。お産の穢れを清めた事からその名の着いた血洗池が竜泉山にある。またへその緒を切った鎌が三森神社に納められている。大神廟はこれらの遺跡である。

この大神廟は占いをして伊勢の度会(わたらい)郡に遷ったという。この事から伊勢廟の御用材には恵那岳の木材を献上して今に至るとの事である。もちろん根拠が無く信ずるに足らないが、国史では垂仁天皇 25 年 (紀元前5年)倭姫命(やまとひめのみこと)が大神鎮座の地を求めて近江 (滋賀県) の東から美濃を廻って伊勢に至ったと云われている。つまり、かつて倭姫命が占いをして現在の地に決めるまでの行宮 (仮宮) と言われるようなことがあったのかもしれない。そうして里人がたくさんの妄説を付けたのである。

8 月 16 日に花火を上げてこの神を祭る。おそらく戦国から続いている風習だろう。

大神廟とは天照大神の神社、つまり神明神社の事である。天照大神の胞衣伝説については別ページに記述した通り。現在でも打ち上げ花火ほどではないが、夏になると小さな花火を上げているとのことである。

[編集] 角川日本地名大辞典

角川日本地名大辞典[1]によれば 1656年 (明暦2年/江戸初期) の再興で白山・熊野権現を合祀し、祭礼には花火を奉納、1813年 (文化10年/江戸後期) から繰り人形、 1822年 (文政5年/江戸後期) から笹踊り、1827年 (文政10年/江戸後期) から再び花火を奉納とある。

  1. ^ 角川日本地名大辞典 21 岐阜県, 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三, 1980年(昭和55年), 株式会社角川書店, ISBN 978-4040012100

[編集] 参照

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