講(こう)とは特定の目的を持った人々の集まりである。子安講や庚申講のように信仰に基づくものから無尽、地区や同窓生の集まりなど様々であるが、どれも共通するのは茶を飲みながらの懇談などでグループ内の相互扶助や付き合いを目的としている事である。
講は現代風に言えばサークルや相互組合に相当する。集会所が倶楽部(クラブ)と呼ばれるのもこれに端を発している。現在でも集会所の多くは神社や弘法堂が併設されており、講が地域共同体や自治の地盤としてあった事が窺える。