鬼坂(おにざか)は牧野から野内に出る山道の坂。
昔々、もっこを担いだ鬼がこの坂を登ろうとしたが、あまりの険しさに登ることが出来ず土を放り出してしまったという伝承から鬼坂という名が付けられている。そのときに放り出したもっこの土は鬼坂の下の野内と藤上の假冶島にあり、それぞれ民家ほどの大きさの山だったと言われている。野内の山は造成で消えてしまったが、假冶島の方の山は国道363号の整備で半分ほど削られてしまったもののまだ残っているという。