小字 (阿木)
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'''不明''': {{ruby|大野前畑|おおのまえばた}}, {{ruby|大野向田|おおのむかいだ}}, | '''不明''': {{ruby|大野前畑|おおのまえばた}}, {{ruby|大野向田|おおのむかいだ}}, | ||
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{{ruby|長洞|ながぼら}}, | {{ruby|長洞|ながぼら}}, | ||
{{ruby|渡場|どば}}, | {{ruby|渡場|どば}}, | ||
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+ | * {{ruby|越沢口|こえさわぐち}} ─ [地名] [[寺川]]が山から出る付近で水道施設の下あたりを示す。訛って「こえだいぐち」と呼ばれる。 | ||
+ | * {{ruby|会社|かいしゃ}} ─ [地名] [[三十三観音 (広岡)|広岡三十三観音]]のすぐ下。昔、蚕種を扱う会社があったためこの名で呼ばれている。現在は泉農園の敷地となっている。 | ||
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{{ruby|下阿曽田|しもあそだ}}, | {{ruby|下阿曽田|しもあそだ}}, | ||
{{ruby|大平|おおだいら}}, | {{ruby|大平|おおだいら}}, | ||
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+ | * {{ruby|高買|たかかい}} ─ [[旧阿木橋]]から[[駅南橋]]へ向かう途中。 | ||
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* {{ruby|森越|もりごし}} ─ [地名?] 神ノ木・小皿田・大洞の接する付近。藤上神社の森の先だからこの名が付いている。 | * {{ruby|森越|もりごし}} ─ [地名?] 神ノ木・小皿田・大洞の接する付近。藤上神社の森の先だからこの名が付いている。 | ||
+ | * {{ruby|押沢|おしさわ}} ─ [地名] [[鬼坂]]を下った付近。 | ||
* {{ruby|マセグチ|ませぐち}} ─ [地名?] 詳細不明。 | * {{ruby|マセグチ|ませぐち}} ─ [地名?] 詳細不明。 | ||
* {{ruby|溝沿|みぞぞい}} ─ [地名?] 詳細不明。 | * {{ruby|溝沿|みぞぞい}} ─ [地名?] 詳細不明。 | ||
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− | == | + | == 他・不明 == |
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{{ruby|大上|おおがうえ}}, | {{ruby|大上|おおがうえ}}, | ||
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{{ruby|猿ヶ腰|さるがごし}}, | {{ruby|猿ヶ腰|さるがごし}}, | ||
{{ruby|條ヶ坂|じょうがさか}}, | {{ruby|條ヶ坂|じょうがさか}}, | ||
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{{ruby|前沢|まえさわ}} ([[橋ヶ谷山]]の三角点に前沢とあるが詳細不明), | {{ruby|前沢|まえさわ}} ([[橋ヶ谷山]]の三角点に前沢とあるが詳細不明), | ||
{{ruby|松葉田|まつばた}}, | {{ruby|松葉田|まつばた}}, | ||
− | {{ruby|向田|むかいだ}} | + | {{ruby|向田|むかいだ}} |
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+ | * {{ruby|丸山|まるやま}} ─ 阿木国有林全体。 | ||
+ | * {{ruby|氷ヶ平|ひょうがだいら}} ─ [[布袋野橋]]付近。 | ||
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== 参考 == | == 参考 == | ||
− | + | [[File:oono gouro 02.jpg|thumb|120px|大野ゴウロ]] | |
+ | 参考までに地名に使用される言葉の一般的な意味 (阿木での該当する小字がこれらに基づくという確証はない)。 | ||
− | * '''口''' ─ | + | * '''口''' ─ 入り口や手前の意味 (例:越沢の入り口→''越沢口'')。 |
* '''尻''' ─ 後ろや最後、奥の意味 (例:飯沼最後の集落→''外戸尻'')。 | * '''尻''' ─ 後ろや最後、奥の意味 (例:飯沼最後の集落→''外戸尻'')。 | ||
* '''腰''' ─ 周りや周囲の意味 (例:神社の周囲→''宮ノ腰'')。 | * '''腰''' ─ 周りや周囲の意味 (例:神社の周囲→''宮ノ腰'')。 | ||
− | * '''洞''' ─ | + | * '''洞''' ─ 奥深いの意味。山際に奥ばった川や田、山道などに付けられる。 |
* '''{{ruby|根|ね}}''', '''{{ruby|實|み}}''' ─ 峰や山の意味 (例:峰の上→''根の上'')。 | * '''{{ruby|根|ね}}''', '''{{ruby|實|み}}''' ─ 峰や山の意味 (例:峰の上→''根の上'')。 | ||
− | * '''外戸''', '''落''' ─ | + | * '''外戸''', '''落''' ─ 集落の意味 (例:川沿いの集落→''沢外戸'')。{{ruby|[http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%9E%A3%E5%86%85/ 垣内]|かいと}}参照。 |
− | * {{ruby|'''蒔'''|まき}} ─ | + | * {{ruby|'''蒔'''|まき}} ─ 古代から中世にかけて用いられた田畑の高表示方法 (太閤検地以後は{{ruby|石|こく}}が用いられる)。その田畑に蒔く籾の量で高を表している。5~6升蒔で約1反 {{note|(約990㎡)}}。 |
− | * '''坪''', '''壷''', '''坊''' ─ | + | * '''坪''', '''壷''', '''坊''' ─ 古代から中世にかけて用いられた田畑の区画表示方法。109×109m (約1ヘクタール) で1坪。[[w:条里制|条里制]]参照。ただし大根木の左大坊は僧坊名に由来と言われている。 |
* '''ゴウロ''' ─ 岩がゴロゴロした場所という意味。訛って五郎となる場合もある。 | * '''ゴウロ''' ─ 岩がゴロゴロした場所という意味。訛って五郎となる場合もある。 | ||
* '''ハザバ''' ─ 1)稲干し場。[[ハザ]]場。2)山に挟まれた狭い場所。狭場。 | * '''ハザバ''' ─ 1)稲干し場。[[ハザ]]場。2)山に挟まれた狭い場所。狭場。 | ||
+ | * '''グテ''' ─ 低くて水草などが生えているじめじめした土地。久手。湫。 | ||
+ | * '''羽根''', '''刎''' ─ 焼き物を作るための粘土の意味。{{ruby|埴|はね}}。 | ||
+ | * '''平''' ─ 平らな土地というよりは開拓地、新開地という意味でつけられる事が多い。 | ||
== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
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[[Category:阿木|こあさ あき]] | [[Category:阿木|こあさ あき]] | ||
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2010年9月4日 (土) 08:25時点における最新版
小字とは大字 (阿木、飯沼) に属しているより詳細な区画。
阿木には古くから続く定住家系と田畑が多く、そのために中津川市の他の地区に比べて多くの小字が残っている。右の地図は不動産登記などのために昭和50年代の法務局で使用されていた地図に基づくものである (阿木コミュニティセンター所蔵)。現在とは境界などに違いがあるかもしれないが多くの小字の位置を把握することができる。
これら以外にも口伝によってのみ伝えられている地名がある。小字なのか俗称なのか山の名前なのか屋号なのかはっきりしない物が多く、また消滅したもの、消滅寸前となっているものも少なくない。このページでは消滅や詳細不明の俗称地名についても後世に伝えるという目的で分かる限り載せている。
なお便宜上分団や区で分類しているが、本来それらの境界と小字の境界は異なっている。また地図は手書きでトレースしているため厳密に正確ではない (特に目印のない山林部では)。
目次 |
[編集] 一分団
[編集] 飯沼上
-
辻 ─ [地名] 沼ノ田、智嫌、明ヶ田の三叉路。
[編集] 飯沼下
-
飯野 ─ [山?] -
藪下 ─ [地名] 五反田坂下の三叉路付近。
[編集] 二分団
[編集] 第10区
大野・北側・牧野・中組
不明:
[編集] 第9区
清水・広岡
[編集] 三分団
[編集] 第8区
真原
[編集] 第7区
大根木・山ノ田
[編集] 四分団
[編集] 第6区
黒田・土田・両伝寺
[編集] 第5区
[編集] 五分団
[編集] 第4区
[編集] 第3区
-
宮田 -組名, -
天神平 , -
杉本 -班名として使用, -
マンジ -小字として使用, -
柳ヶ洞 , -
丁子ヶ平 , -
スハデン , -
上田 -班名として使用, -
南上田 , -
井田 ,黒柿 ,子ギ田 ,子造田 -ほ場整備に伴い廃止
[編集] 六分団
[編集] 第2区
-
森越 ─ [地名?] 神ノ木・小皿田・大洞の接する付近。藤上神社の森の先だからこの名が付いている。 -
押沢 ─ [地名] 鬼坂を下った付近。 -
マセグチ ─ [地名?] 詳細不明。 -
溝沿 ─ [地名?] 詳細不明。 -
端田 ─ [地名?] 詳細不明。 -
下外戸 ─ [地名?] 詳細不明。
[編集] 第1区
[編集] 他・不明
[編集] 参考
参考までに地名に使用される言葉の一般的な意味 (阿木での該当する小字がこれらに基づくという確証はない)。
- 口 ─ 入り口や手前の意味 (例:越沢の入り口→越沢口)。
- 尻 ─ 後ろや最後、奥の意味 (例:飯沼最後の集落→外戸尻)。
- 腰 ─ 周りや周囲の意味 (例:神社の周囲→宮ノ腰)。
- 洞 ─ 奥深いの意味。山際に奥ばった川や田、山道などに付けられる。
-
根 ,實 ─ 峰や山の意味 (例:峰の上→根の上)。 - 外戸, 落 ─ 集落の意味 (例:川沿いの集落→沢外戸)。
垣内 参照。 -
蒔 ─ 古代から中世にかけて用いられた田畑の高表示方法 (太閤検地以後は石 が用いられる)。その田畑に蒔く籾の量で高を表している。5~6升蒔で約1反 (約990㎡)。 - 坪, 壷, 坊 ─ 古代から中世にかけて用いられた田畑の区画表示方法。109×109m (約1ヘクタール) で1坪。条里制参照。ただし大根木の左大坊は僧坊名に由来と言われている。
- ゴウロ ─ 岩がゴロゴロした場所という意味。訛って五郎となる場合もある。
- ハザバ ─ 1)稲干し場。ハザ場。2)山に挟まれた狭い場所。狭場。
- グテ ─ 低くて水草などが生えているじめじめした土地。久手。湫。
- 羽根, 刎 ─ 焼き物を作るための粘土の意味。
埴 。 - 平 ─ 平らな土地というよりは開拓地、新開地という意味でつけられる事が多い。