風穴祭之圖は風神神社例祭の案内用に刷られた木版画。詳しい事は分かっていないが岩村八幡神社が岩村城内に描かれている事から少なくとも 1873年 (明治6年) 以前のものと思われる。「坂下屋長兵衛」と記されている事から坂本屋が参拝者向けに作らせたものであろう。
風穴祭之圖
風穴祭之圖
濃州恵那郡阿木風神宮祭禮之圖 参詣日 毎月廿八日 祭禮日 六月廿七日 廿八日
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「弁天」「御前堂」「鐘楼」の文字、大銀杏、根木屋橋、大根木橋、石燈籠が見られる。
美濃恵奈郡阿木風神神社
美濃恵奈郡阿木風神神社 永代─ 例祭六月二十八日 ─ さい難 ─
「大野」「廣阜」「蛇ヶ滝」「風神石燈」「三森山」「岩村城」「八まん」「さいの神」「若王子」「はしば」「万岳寺」「ぶたい」の文字が見られる。
毎日新聞
中津川市
風神宮祭の古い版木見つかる
阿木川入にある風神神社の例祭が31日催されるが、風の神のまつりにちなんだ古い版画の版木が見つかり、まつりのとき展示される。版画を持っていたのは阿木土田、農業、杉浦初男さんで「濃州恵那郡阿木風神宮祭礼之図」と「風穴祭之図」の二つ。
明治以前の神仏混合の時代は、阿木大根木にある長楽寺と風神神社が一つになってまつりが催され、長楽寺は前宮として、けわしい山の中にある神社よりもにぎわった。このまつりのようすを版画にしたもので「岩村在阿木橋場、坂本屋長兵衛」と作者の名がはいっており、寺の位置、道路などがいまのままにほられている。
昭和45年8月30日 毎日新聞
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