飯沼

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[[File:一分団.png|thumb|飯沼一分団]]
 
[[File:一分団.png|thumb|飯沼一分団]]
{{ruby|'''飯沼'''|いいぬま}}は阿木の北で東野と接している地区。谷と尾根が入り組み複雑な地形を成している。[[大日向遺跡]]や[[宮ノ根古墳]]、[[狐塚]]などの古代の遺跡が多く残されている。
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{{ruby|'''飯沼'''|いいぬま}}は阿木の北にあり東野と接している集落。現在の一分団に相当し、明治までは恵那郡飯沼村であった。
  
== 沿革 ==
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谷と尾根が入り組み複雑な地形を成しており、[[大日向遺跡]]や[[阿木の遺跡#宮ノ根1号古墳|宮ノ根古墳]]、[[阿木の遺跡#狐塚1号古墳|狐塚]]などの古代の遺跡が多く残されている。
岩村城遠山氏夫人に代々与えられた供米の取れる地であったため飯妻と呼ばれるようになったという。里人によれば、これ以前は大野村と称しており、夫人領地が飯妻村として分村した残りが大野村として名を残したという話を聞くが確かかどうかは分からない。
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[[新杜]]の開拓由来記によれば {{年号|1703}} に大野村と広岡新田を分離し、大野村を飯沼村の枝村と定めている (このため現在でも大野は飯沼の飛び地となっている)。
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== 由来 ==
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古くから[[遠山氏]]夫人に与えられた土地であった事から{{ruby|飯妻|いいづま}}という名であったが、湿地や沼の多い土地であったことから江戸時代前期に現在のような飯沼と表すようになったと伝えられている。
  
岩村府誌によれば遠山夫人がこの飯妻村で安産の祈祷し、村はその供物などを納めていたために村人は難産しなくなったと云われている。この風習は岩村から遠山氏が居なくなった後も継がれ現在でも子安講として続いている。
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飯妻のイイは近隣の「飯」と付く地名を考えても米のとれる土地という意味だろう。ツマの語源を調べると、古代から中世頃の倭言葉では「{{ruby|端|つま}}」という意味であり、端を切ったような家屋の造りを[[w:切妻造|切妻造]]、離れの寝所を[[kotobank:妻屋|妻屋]]、端まで行ってしまう事を詰まる、添えてあるものを刺身のツマというように呼んでいた。現在の妻という言葉も妻屋に居る者という意味で夫も妻もツマと呼んでいたものがいつの時代からか女の方だけ残ったものである (諸説あり伴侶として傍らに居る者を男も女もツマと呼んだという説もある)。これを踏まえて飯沼周辺の歴史と特徴を考えると、飯妻とは「(飯沼川の? 荘園の? 旧大野村の?) 一番端 (奥) にある米のとれる地域」といった意味と考えられる。
  
角川地名辞典によれば {{年号|1699}} 頃からは沼地が多かったため飯沼村と呼ぶようになったという。遠山氏夫人の湯沐邑でなくなって妻の意味が薄れたものと思われる。
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[[巖邑府誌]]では飯妻と呼ばれる前は[[旧大野村|大野村]]の一部であったのではないかと推測している。また同誌では遠山夫人がこの飯妻村で安産の祈祷し、村はその供物などを納めていたために村人は難産しなくなったと云われている。この風習は現在でも[[子安講]]として続いている。
  
飯沼村は明治の大合併 (1897年/明治30年) で阿木村と合併しその名は字として残る事となった。現在飯沼の名前は中津川市の大字。
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== 沿革 ==
 
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* {{年号|1601}} [[岩村藩]]領となる<ref name="歴史地名大系"><strong>日本歴史地名大系</strong>, <i>平凡社地方資料センター</i>, 1993年, 平凡社, ISBN 978-4040012100</ref>
== 飯沼の小字 ==
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* 慶長郷帳 {{note|(1596-1615年/安土桃山)}} 高459石余<ref name="歴史地名大系"/>
 
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* 正保郷帳 {{note|(1645-1648年/江戸初期)}} 飯妻村とあり、田方267石余、畑方22石余、無地之田169石余<ref name="歴史地名大系"/>
===={{ruby|新田|しんでん}}<map title="" lon="137.481097" lat="35.418456"/>====
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* {{年号|1648}} 飯妻村宗旨改帳(吉村文書)による戸口は54戸261人<ref name="歴史地名大系"/>
飯沼川が山から出る付近。
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* {{年号|1699}} 頃から沼地が多かったため飯沼村と呼ぶ<ref name="歴史地名大系"/><ref><strong>角川日本地名大辞典 21 岐阜県</strong>, <i>「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三</i>, 1980年(昭和55年), 株式会社角川書店, ISBN 978-4040012100</ref>
 
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* {{年号|1703}} [[旧大野村]]から[[大野村]]が枝村として編入。
===={{ruby|中尾|なかお}}<map title="" lon="137.48675" lat="35.420833"/>====
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* {{年号|1717}} 宗旨改帳(可知文書)による人数333人<ref name="歴史地名大系"/>
飯沼の東北。血洗池やゴルフ場に出る山道がある。
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* 天保郷帳 {{note|(1830-1843年)}} 高535石 (新田、大野村、川欠けによる減石分含む)<ref name="歴史地名大系"/>
 
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* {{年号|1872}} 村明細帳によれば高442石余、反別田35町2反余、畑7町4反余、家数84、人数410、馬46。内大野村分高92石余、反別田6町6反余、畑2町6反余、家数12、人数54、馬11<ref name="歴史地名大系"/>
===={{ruby|上樋角|かみといずみ}}<map title="" lon="" lat=""/>====
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* {{年号|1897}} 明治の大合併で阿木村と合併しその名は字として残る。
===={{ruby|下樋角|しもといずみ}}<map title="" lon="" lat=""/>====
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* 現在飯沼の名前は中津川市の大字。
 
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===={{ruby|山ノ田|やまのた}}<map title="" lon="137.474472" lat="35.417187"/>====
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後田川の山際付近。
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===={{ruby|矢筈|やはず}}<map title="" lon="137.472639" lat="35.416984"/>====
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===={{ruby|梨坪|なしつぼ}}<map title="" lon="137.473167" lat="35.413542"/>====
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禅林寺から飯沼川に降りた付近。
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===={{ruby|鞍坪|くらつぼ}}<map title="" lon="137.470861" lat="35.412251"/>====
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梨坪から飯沼川を下った付近。
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File:飯沼 鞍坪01.jpg|<map title="鞍坪" lon="137.463722" lat="35.412398"/>09/02/21 五反田から鞍坪方面。
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===={{ruby|大日向|おおびよも}}<map title="" lon="137.477722" lat="35.415972"/>====
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大野農免道で大野側から見て辻の手前の北側。その名が示す通り日当たりが良く広く田畑が開けている。大日向遺跡がある。また小高い丘の上に新田の祠が祀られている。
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File:飯沼 大日向01.jpg|<map title="大日向" lon="137.477" lat="35.415444"/>05/01/01 大野飯沼農免道の北側。
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File:飯沼 大日向02.jpg|<map title="大日向" lon="137.477556" lat="35.415614"/>09/02/21 新田の祠の下から。笠置山が見える。
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===={{ruby|小日向|こひよも}}<map title="" lon="137.472917" lat="35.412421"/>====
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飯沼川の南、[[飯野溜池|飯野のため池]]の下付近が小日向と呼ばれているという。
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===={{ruby|千羽鳥屋|せんばどや}}<map title="" lon="137.49775" lat="35.429937"/>====
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字千羽鳥屋 1511-1 にフォーティーンヒルズカントリークラブあり。
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===={{ruby|脇田|わきだ}}<map title="" lon="137.470139" lat="35.415036"/>====
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大野農免道から方外戸の倶楽部への道が分かれる付近。字脇田 366-1 に藤工あり。
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===={{ruby|宮ノ根|みやのね}}<map title="" lon="137.464625" lat="35.415104"/>====
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飯沼の中心地で明神神社、お子安さんなどがある。神明橋から飯沼川沿いに飯沼駅までつながる道が旧県道407号、お子安さんの左を抜けて大野農免道に出る道は旧岩村街道である。
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File:飯沼 宮ノ根01.jpg|<map title="" lon="137.464028" lat="35.414787"/>09/02/21 宮ノ根。左に消防の車庫がある。
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File:飯沼 宮ノ根02.jpg|<map title="" lon="137.464028" lat="35.414787"/>09/02/21 宮ノ根。飯沼川に沿って進むと飯沼駅につながる。向こうの山は花無山。
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===={{ruby|五反田|こたんだ}}<map title="" lon="137.464611" lat="35.411934"/>====
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宮ノ根から野内方面へ登る周辺。
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File:飯沼 五反田01.jpg|<map title="" lon="137.463653" lat="35.410417"/>09/02/21 五反田。この坂の途中に店をやっている家があった。
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===={{ruby|山之神|やまのかみ}}<map title="" lon="137.457194" lat="35.418637"/>====
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===={{ruby|市之坪|いちのつぼ}}<map title="" lon="137.460222" lat="35.417471"/>====
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飯沼駅付近。
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===={{ruby|木ノ下|きのした}}<map title="" lon="137.452389" lat="35.417556"/>====
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木ノ下古墳あり。
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===={{ruby|飯野|いいの}}<map title="" lon="137.452778" lat="35.416028"/>====
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飯野遺跡あり。
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===={{ruby|藪下|やぶした}}<map title="" lon="137.464014" lat="35.412874"/>====
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鞍坪に向かう三叉路がある。福祉巡回バスの停留所あり。
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File:飯沼 藪下01.jpg|<map title="" lon="137.463958" lat="35.412964"/>09/02/21 鞍坪、梨坪、禅林寺方面の道がある三叉路。
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== ランドマーク ==
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* [[神明神社]]
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* [[子安寺]]
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* [[禅林寺]]
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* [[飯沼駅]]
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* [[県道407号線]]
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* [[大野農免農道]]
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* [[飯沼川]]
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* [[後田川]]
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* [[中尾川]]
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* [[飯野ダム]]
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* [[飯沼断層]]
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===={{ruby|大日向遺跡|おおびよもいせき}}<map title="" lon="137.477722" lat="35.415972"/>====
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縄文時代の遺物包含地。辻の東で農免道路の北側の平らで日当たりの良い畑や水田地帯である。縄文時代早期から中期にかけての矢尻や土器の破片、住居跡などが発掘されている。{{年号|1967}} に大型の瓶棺が見つかり、名古屋大学で発掘調査が行われた。この瓶棺は禅林寺が保管している。
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* 中津川デジタルアーカイブ [http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/archives/sheet.php?code=2169 大日向遺跡出土縄文土器]
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===={{ruby|宮ノ根遺跡|みやのねいせき}}<map title="" lon="137.467111" lat="35.415250"/>====
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縄文時代の遺跡。遺物包含地。現在山林。
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===={{ruby|宮ノ根古墳|みやのねこふん}}<map title="" lon="137.467111" lat="35.415250"/>====
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5世紀末から6世紀前半と推定される棺や石室を持たない直葬式の円墳。大野農免道沿いのゲートボール場<map title="宮ノ根のゲートボール場" lon="137.465778" lat="35.41524"/>を造成するために遺跡を削ったところ刀が出土したという。
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===={{ruby|飯野遺跡|いいのいせき}}<map title="" lon="137.452778" lat="35.416028"/>====
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縄文時代の遺跡。遺物包含地。現在畑地。
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===={{ruby|木ノ下古墳|きのしたこふん}}<map title="" lon="137.452389" lat="35.417556"/>====
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古墳時代の円墳。現在山林。
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===={{ruby|西山遺跡|にしやまいせき}}<map title="" lon="137.459167" lat="35.421639"/>====
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縄文時代の遺跡。遺物包含地。現在宅地。
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===={{ruby|狐塚1号古墳|きつねづかいちごうこふん}}<map title="" lon="137.456583" lat="35.418806"/>====
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古墳時代の円墳。昭和42年発掘調査。現在山林。
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===={{ruby|猿小塚古墳|さるこづかこふん}}<map title="" lon="137.465861" lat="35.421417"/>====
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古墳時代の円墳。現在山林。
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===={{ruby|木ノ下遺跡|きのしたいせき}}<map title="" lon="137.452194" lat="35.418639"/>====
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縄文時代の遺物包含地。現在畑/山林。
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====新田の祠<map title="" lon="137.477833" lat="35.415965"/>====
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農免道沿い大日向付近の丘に鳥居と祠、石碑が建てられている。ここは新田の持ち宮で山の神が祀られているという。
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石碑の一つにたくさんの{{ruby|硯|すずり}}が供えられている。[[w:硯洗い|硯洗い]]と呼ばれる行事があるが、この石碑は天神を祀っているのだろうか。
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File:飯沼 新田の祠01.jpg|<map title="" lon="137.477694" lat="35.415636"/>09/02/21 農免道の脇に鳥居と階段が隠れている。
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File:飯沼 新田の祠02.jpg|<map title="" lon="137.477792" lat="35.415919"/>09/02/21 小さな丘の上に鳥居と祠、石灯籠など。
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File:飯沼 新田の祠03.jpg|<map title="" lon="137.477792" lat="35.415919"/>09/02/21 一番大きな祠。
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File:飯沼 新田の祠04.jpg|<map title="" lon="137.477792" lat="35.415919"/>09/02/21 文字不明。雪に埋もれた硯が供えられている。
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File:飯沼 新田の祠05.jpg|<map title="" lon="137.477792" lat="35.415919"/>09/02/21 山神と掘られているのが分かる。
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File:飯沼 新田の祠06.jpg|<map title="" lon="137.477792" lat="35.415919"/>09/02/21 一番大きな祠の側面。人の名前だろうか。
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===={{ruby|五輪堂|ごりんどう}}<map title="" lon="137.474681" lat="35.415602"/>====
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辻の西で禅林寺の北側に{{ruby|五輪様|ごりんさま}}と呼ばれる五輪堂がある。[[飯沼村萬記録]]によれば {{年号|1840}} に再建し弘法大師を勧請としている。
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===={{ruby|辻|つじ}}<map title="" lon="137.475514" lat="35.41567"/>====
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農免道から禅林寺に入る十字路は辻と呼ばれている。福祉巡回バスの停留所あり。
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File:飯沼 辻01.jpg|<map title="" lon="137.474931" lat="35.415885"/>05/01/01 正面の十字路が辻と呼ばれている。
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===={{ruby|神明橋|しんめいばし}}<map title="" lon="137.463819" lat="35.414583"/>====
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神明神社の正面で旧県道407号が飯沼川と交差する場所の橋。この道は旧[[岩村街道]]である。巖邑府誌で乱橋と記されているのはこの神明橋だろうか。
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File:飯沼 神明橋01.jpg|<map title="" lon="137.463806" lat="35.414561"/>09/02/21 神明橋。
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File:飯沼 神明橋02.jpg|<map title="" lon="137.463806" lat="35.414561"/>09/02/21 昭和28年3月竣功。
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===={{ruby|下沢橋|しもさわばし}}<map title="" lon="137.461542" lat="35.420165"/>====
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県道407号が後田川を越える橋。
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===={{ruby|境橋|さかいばし}}<map title="" lon="137.462722" lat="35.425272"/>====
+
<references/>
県道407号が中尾川を越える橋。飯沼と東野の境にあるため境橋という名であろう。
+
  
====NPO法人ほたるの里<map title="" lon="137.464194" lat="35.409443"/>====
+
== 関連項目 ==
県道407号沿い、アサノ生コン跡地に作られてた不登校児童の民間施設。ここから阿木小学校へ多くの児童が通っている。
+
* [[宮ノ根]]
 +
* [[萬記録飯沼村]]
 +
* [[旧大野村]]
  
地元住民のコンセンサスがほとんど取れていない状態で設置され、折しも地方での活動拠点を増やしているカルト教団が全国的に問題となっていた頃でもあったため、オウムかどこかが隠れ蓑に作った児童収容施設ではないかなどと言う噂が先行して広まってしまった。宗教絡みの噂は聞かなくなったが、里人に植え付けた警戒心は未だに晴れていない様である。
+
[[Category:一分団|いいぬま]]
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[[Category:地名|いいぬま]]

2013年1月6日 (日) 14:40時点における最新版

飯沼一分団

飯沼(いいぬま)は阿木の北にあり東野と接している集落。現在の一分団に相当し、明治までは恵那郡飯沼村であった。

谷と尾根が入り組み複雑な地形を成しており、大日向遺跡宮ノ根古墳狐塚などの古代の遺跡が多く残されている。

[編集] 由来

古くから遠山氏夫人に与えられた土地であった事から飯妻(いいづま)という名であったが、湿地や沼の多い土地であったことから江戸時代前期に現在のような飯沼と表すようになったと伝えられている。

飯妻のイイは近隣の「飯」と付く地名を考えても米のとれる土地という意味だろう。ツマの語源を調べると、古代から中世頃の倭言葉では「(つま)」という意味であり、端を切ったような家屋の造りを切妻造、離れの寝所を妻屋、端まで行ってしまう事を詰まる、添えてあるものを刺身のツマというように呼んでいた。現在の妻という言葉も妻屋に居る者という意味で夫も妻もツマと呼んでいたものがいつの時代からか女の方だけ残ったものである (諸説あり伴侶として傍らに居る者を男も女もツマと呼んだという説もある)。これを踏まえて飯沼周辺の歴史と特徴を考えると、飯妻とは「(飯沼川の? 荘園の? 旧大野村の?) 一番端 (奥) にある米のとれる地域」といった意味と考えられる。

巖邑府誌では飯妻と呼ばれる前は大野村の一部であったのではないかと推測している。また同誌では遠山夫人がこの飯妻村で安産の祈祷し、村はその供物などを納めていたために村人は難産しなくなったと云われている。この風習は現在でも子安講として続いている。

[編集] 沿革

  • 1601年 (慶長6年/安土桃山) 岩村藩領となる[1]
  • 慶長郷帳 (1596-1615年/安土桃山) 高459石余[1]
  • 正保郷帳 (1645-1648年/江戸初期) 飯妻村とあり、田方267石余、畑方22石余、無地之田169石余[1]
  • 1648年 (慶安元年/江戸初期) 飯妻村宗旨改帳(吉村文書)による戸口は54戸261人[1]
  • 1699年 (元禄12年/江戸初期) 頃から沼地が多かったため飯沼村と呼ぶ[1][2]
  • 1703年 (元禄16年/江戸初期) 旧大野村から大野村が枝村として編入。
  • 1717年 (享保2年/江戸中期) 宗旨改帳(可知文書)による人数333人[1]
  • 天保郷帳 (1830-1843年) 高535石 (新田、大野村、川欠けによる減石分含む)[1]
  • 1872年 (明治5年) 村明細帳によれば高442石余、反別田35町2反余、畑7町4反余、家数84、人数410、馬46。内大野村分高92石余、反別田6町6反余、畑2町6反余、家数12、人数54、馬11[1]
  • 1897年 (明治30年) 明治の大合併で阿木村と合併しその名は字として残る。
  • 現在飯沼の名前は中津川市の大字。
  1. ^ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 日本歴史地名大系, 平凡社地方資料センター, 1993年, 平凡社, ISBN 978-4040012100
  2. ^ 角川日本地名大辞典 21 岐阜県, 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三, 1980年(昭和55年), 株式会社角川書店, ISBN 978-4040012100

[編集] 関連項目

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