巖邑府誌/竹折

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(竹折)
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下街道田賦属于中等其水西泻為土岐河<br/>
 
傳言天正初市川民部者領之
 
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※1 竹折古號長島荘民戸一百四十餘 / ※2 牧岑在中野西路傍有古松里俗呼曰子持松有公主発京来江都設于假館於樹下以為例蓋取称呼之美也
 
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2009年8月5日 (水) 20:21時点における最新版

竹折

[編集] 竹折

竹折(たけおり)は野井の北5-6里 (約3km) にある[1]伝えは古く倭名抄にその名が載っている。東山古道はここを経て大井に出ていた。現在の(しゅく)という地名は古駅の跡である。また牧岑(まきがね)という地名 (中野の西にあり) が現在の東山道路の中にあり、一道が竹折に別れている。土岐郡の村につながりこれを下街道という[2]。田賦は中程度である。ここの川は西に流れ土岐川となる。言い伝えによれば天正の始めに市川民部なるものがここを治めていたという。

  1. ^ 竹折は旧号長島荘で民戸140余り。
  2. ^ 牧岑は中野の西にある。路傍に古松があり俗に子持松と呼んでいる。公主あり、京を立って江戸に向かう途中、この樹の下に仮の館を設ける事を例としている。この美を取って称しているのだろう。

○竹折在野井北五六里倭名集已載其名 ※1
所傳𦾔矣東山故道経此出大井今地名驛
乃𦾔驛之趾也又有地名牧岑即今在東山 ※2
道路中一道分於竹折可適土岐郡邑此謂
下街道田賦属于中等其水西泻為土岐河
傳言天正初市川民部者領之

※1 竹折古號長島荘民戸一百四十餘 / ※2 牧岑在中野西路傍有古松里俗呼曰子持松有公主発京来江都設于假館於樹下以為例蓋取称呼之美也

[編集] 銀松山瑞現寺

銀松山瑞現寺は村の中にある。曹洞宗で開基は分かっていない。慶安4年 (1651年/江戸初期) に曹洞宗の和尚青山がここに居始める。これより燈脈を伝え長栄 (中野)、高安 (永田) の二寺はこの属末である。

○銀松山瑞現寺在邑中曹洞宗開基未審
慶安四年和尚青山始居焉自是傳燈脉長
中野高安永田二寺為其属末


古文書の翻訳: このページは巖邑府誌を現代語に翻訳したものです。より正確な表現を知るためには原文を参照してください。文中の(小さな薄い文字)は訳註を表しています。

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